こんにちは!守谷市古谷歯科医院 古谷 容です。皆さんご機嫌はいかがでしょうか。
やっとの思いでデンタルドックの一回目を受けた与太郎さん。今日はデンタルドックの二回目、“共同診査”の日です。
さてさて、どんなことになるのでしょう(笑)。
「ウッ、・・・・・・・・・・(絶句)」
「与太郎さん、与太郎さん、起きてますか?」
与太郎さんは、画面に大きく映しだされた自分の歯をジーっと見つめたまま固まっています。
「起きてますよ。起きてますけど・・・」
「起きてますけど、なんです?」
「これホントに、あっしの歯ですかい、先生?何かの間違いですよね、これ?誰か別のお人の歯ですよね?」
「なにを言ってるんですか与太郎さん、正真正銘あなたの歯ですよ。このあいだ撮った写真ですよ、間違いありませんよ(キッパリ)」
「・・・・・・・・・・(汗)」
「まだ疑ってるんですか?」
「そうじゃあね〜ですが、疑ってるわけじゃね〜んですが、あんまりじゃぁないですかこれは・・・」
「ほ〜」
「ほ〜って先生、他人事ですね、ったく」
「いやいやそう訳じゃないんですよ」
「じゃぁなんです?」
「与太郎さんはこの写真を見て、どんなふうに感じたのかなと思いましてね」
「どんなふうにったって、こりゃあひどいってことくらいあっしにだって分かりますよ、一目瞭然ってやつですよ。抜けてるところがあるし、欠けてる歯もあるし、穴はあいてるしで、いいとこなしじゃぁないですか」
「ほ〜」
「また、ほ〜ですかい」
「いや、与太郎さん、良く分かりましたね」
「・・・」
「ここのところが大事なんですよ」
「・・・・・」
「どういうことかと云いいますと、今日まで与太郎さんは自分の歯をべろ触りとか噛みにくさや痛さ、臭いなんかで感じていましたよね。それが今は他人の目で見ているのですよ。第三者の目でね」
「云うところの“客観的”ってやつですかい?」
「えっ、凄いじゃぁないですか、そんな難しい言葉、誰に教わったんです?」
「へへへ、大家さんです」
「だと思いましたよ(笑)」
ってな感じで、与太郎さんは自分の歯を客観的に見ることが出来ました。この後、歯ぐきについてはそんなに悪くないことが分かり、一安心。またレントゲン写真では、またまた“ため息とチョット安心”の連続。噛み合わせは、引っ掛かりがあり筋肉にもコリが溜まっているとのことで、修正が必要なこと等々、いろいろあぶり出しのように見えてくるのでした。
「やっぱり“成人後期”かな〜?」
解説
「客観的に自分の歯を見る」・・・、今までしたことのない経験を通して与太郎さんは自分の口に対する理解を深める事ができました。現状の認識こそ何を始めるにしてもいちばん大切なことなのです。そして、与太郎さんの将来にとって、とても貴重な時間となったことでしょう。
「将来?」・・・そうなのです、明日とか来年の話ではないのです。
「一度お口全体をきれいにして、それを大切にメンテナンスしながら使い続け、気がついたら10年20年経っていた」と云う壮大な作戦なのです。
いかがですか、あなたの将来に備えるための第一歩、デンタルドックを受けてみませんか?ためになること、請け合いですよ(笑)。