前回先生の話の途中で逃げ出してしまった与太郎さんでしたが、“藪”から先生のスマホで予約を入れられてしまった与太郎さんでした。
「それにしても俺の口には6000億くれ〜のばい菌がいるってうんちとおんなじだって、きたね〜にも程ってものがあるぜ・・・」
ブツブツいいながら歩いていたので、先生のところを通り過ぎちゃいそうになって・・・。
「おっと、アブね〜アブね〜、またしくじるところだったぜ。こんちは〜」
「あら与太郎さん、この間はどうしたんですか、急に飛び出して行っちゃって・・・大丈夫ですか?先生お待ちですよ、どうぞ」
「・・・・」
「こんにちは、与太郎さん、この間は楽しかったですね、お疲れ様でした。あのあとはどこかへ行ったんですか、源内先生とでも」
「いえ、さすがに帰〜りやした」
「そうですか。じゃあ大家さんのお灸が効いたんですね(笑)」
「めんぼくね〜っす」
「いいことですね。じゃ早速始めましょうか」
「へい」
「前回はどこまで話したんでしたっけ?
「身体中ばい菌だらけってとこまでです(架純ちゃんもだって)」
「そうでしたね、たしか架純ちゃんもだって言ったら飛び出して行っちゃったんですよね(笑)」
「・・・・」
「まあいいでしょう、今日はその続きお話しましょうか」
「よろしくお願いします!」
「分かりました。そういえばこの間与太郎さんはずいぶんと詳しいこと知ってましたよね」
「へい、大家さんから聞いたんです。なんでも口ん中にはなんでも500〜700種類くらいのばい菌がいて、ちゃんと手入れしている人で2000億個、あっしみて〜にズボラな手入れだと4000〜6000億個いるって、大家さんそう言ってました」
「そうですね、ビックリしたでしょうね」
「へい、そりゃあたまげましたよ、さすがに」
「私もね与太郎さん、初めて教わったときには驚いたものでした」
「先生もそうだったんですか」
「学生の頃、細菌学の落合邦康先生という立派な方がいらしてね、この先生とはテニスをやったりね・・・いい思い出です(最近はゴルフ・・・)」
「その先生がどうしたんです?」
「いろいろ教わったんですよ、特に口の中のばい菌とかについてですけど」
「ほ〜」
「落合先生がおっしゃるには、口の中はね、腸などとは違った環境なんですって」
「どう違うんです?」
「だってね、口の中には硬い歯や軟らかい歯ぐき、ほっぺなんかがあるでしょう。そうそうそれに“べろ”もありますしね」
「そういやそうですね。まさか腹の中には硬いものなんてないんでしょうからね(笑)」
なんだか面白くなってきましたよ。続きは次回!
おあとがよろしいようで!