えっ、プリベンション、なにそれ?その9

えっ、プリベンション、なにそれ?その9

 

こんにちは!守谷市古谷歯科医院 古谷 容(いるる)です。

 

「え〜い、もったいぶらないで早く教えてくださいよ!」

 

こぶしを握ってガバッと立ち上がった与太郎さん。結果“一物”が大家さんの鼻先に・・・。

 

 

「止めて下さい、与太郎さん、汚いもの目の前に出さないで下さい!」

 

「あっすいません、失礼しました。でも汚いものはないですよ、大家さん(よ〜く洗ったからきれいだし)」

 

「そうですか、でも汚いものは汚いものです。自分ではそう思っていなくてもね、よそ様から見たら汚く感じるってこともあるんですよ。まっ座りなさんな」

 

「・・・・(せっきょう??)」

 

 

なにやら大家さんはひとこと言いたいことがあるみたいです(笑)。

 

 

「一昨日の晩の事ですよ、憶えてますか?」

 

「へい、豆腐屋のサダと一杯やってましたけど・・・それがなにか」

 

「それがなにかじゃないですよ、まったく!どこで呑んでたんです?」

 

「最初は飯田屋。どぜうで一杯やりました。駒形にしようか飯田屋にしようか迷ったんですけど、やっぱり飯田屋にしました。いや、うまいのなんのって、酒は進むし、たまんないっすね、どぜう、ごぼうがね・・・」

 

「なにがごぼうです、そこで終わったわけじゃないでしょ?最後はどこだったんです?」

 

「え〜と、それがですね、よく憶えてないんですよ。情けないことに。昨日サダに会ったんで聞いてみたんですが、サダも覚えてないって・・・」

 

「ほ〜らごらんなさい、こういうことなんです、私が言ってるのは。いいですか、私のほうがよっぽど知ってますよ。サダは豆腐屋ですから、朝が早いんで、帰るって何回も言ってたのに、お前さんはそんなことには耳も貸さず、夜中中引っ張り回し、もうネタがないっていう寿司勝でゴネて大暴れだったそうじゃないですか」

 

「・・・・」

 

「みねちゃんも泣いてましたよ。正体がなくなったお前さんを寿司勝の親父とおかみさんで送ってきてくれたんですからね。平謝りでしたって、みねちゃん」

 

「・・・・」

 

「こういうことなんですよ、いいですか、自分ではいいと思ってやっていることでもね、世間から見たら、目を覆いたくなる、ということもあるんです、一昨日のお前さんのことですよ、どうです?」

 

「・・・分かりました分かりましたよ大家さん、もう勘弁して下さい。これからみんなに謝ってきますから、よ〜く分かりました、以後気を付けますから」

 

「一番は誰に謝るんです?」

 

「そりゃあ寿司勝のおやじと・・・」

 

「違います、みねちゃんでしょ?一番は」

 

「・・・だから今朝機嫌が悪かったんだ・・・」

 

「まったく幸せなお人ですよ、あなたは・・・」

 

「・・・とと、ところで大家さん。ためんなるお話の途中で失礼なんですけど、今の話とばい菌の話はなんかつながりはあるんですかい?(関係ないんじゃ?)」

 

「・・・・」

 

 

あれあれ?なにかちょっと話がずれてきちゃったようですよ。何を言ってるんでしょう?大家さんも熱い湯に長いこと浸かってたので、頭がぼ〜っとしてきちゃったんですね。それでいつもの説教口調に・・・。

 

 

「ままっ、大家さん大家さん、よ〜く分かりました。顔真っ赤ですよ。ちょっと上がりませんか?お〜い、トメ!!」

 

「うるさいな、手を離しなさい、トメ、大丈夫ですよ、離しなさいって!!」

 

「分かりました、はいはい」

 

「何がはいはいです、年寄り扱いしないで下さい!」

 

 

というわけで風呂から上がった二人です。

 

今日はこのへんで、おあとがよろしいようで(笑)。