いよいよ今日です、果たして与太郎さんの運命やいかに(笑)

こんにちは!守谷市古谷歯科医院 古谷 容です。皆さんご機嫌はいかがですか。

大寒も過ぎ最近寒さも一段と厳しくなってきました。朝方には霜も降り厚手のジャケットが離せなくなりましたね。風邪などひかないよう暖かくしてお過ごし下さい。

 

 

とかなんとか云っている内に、いよいよ今回はデンタルドックの三回目です。「どんなふうにすれば先が見えてくるのか、歯のことで悩まなく生活できるのか」を聞けるのかと思うと、期待半分・不安半分の与太郎さんでした。

 

 

「こんにちは、与太郎さん」

 

「先生、どうもお世話になります」

 

「どうしたんですか、なんだか元気がないですね」

 

「そりゃそうですよ先生、だって、どんなこと言われるんだか、心配で心配でおちおち・・・」

 

「寝られなかったんですか?」

 

「そそそ、そんなことないっすよ、ったく先生も意地悪なんだから」

 

「ごめんなさい、だってあんまり緊張してるんで(笑)」

 

「・・・」

 

「大丈夫ですって言ったじゃないですか、このあいだ」

 

「そうですけど、ちゃんと聞くまでは・・・」

 

「そうですよね、皆さんそうです、心配ですよね、でもくどいですが、大丈夫ですよ(キッパリ)」

 

「ホントですか?本当に大丈夫なんですか?」

 

「疑り深いですね与太郎さんは。じゃあこれを見ながらお話しますね」

 

 

と云いながら先生は、“検査結果報告書”なる冊子を出しました。そこには与太郎さんのお口の様子が丁寧に書かれていて、ひと目ですべて分かるようになっていました。

 

 

「先生、今までこんなもの見たことがありませんよ(驚)」

 

「そうですか、でも与太郎さんに理解してもらうためには必要なんですよ。何と云っても与太郎さんに現状を分かってもらうことが治療の第一歩なんですから」

 

「へ〜、ありがたいこってすネ(ちょっと安心かも)」

 

 

ページをめくると、最初にお口の様子の全体像、むし歯について、歯ぐきについてそして最後に噛み合わせについて平易に書かれてありました。

 

 

最後まで話を聞いた与太郎さんは、

 

「先生、よ〜く分かりました。あっしの口の酷さがよ〜く分かりましたよ。じゃあ先生、これからあっしはどうすればいいんですかい?」

 

「ああまあそう慌てないで下さい。これからのことについては今からお話しますからね」

 

 

先生は、与太郎さんのお口の写真を大きく印刷した紙になにやら色々書き始めました。

 

 

「先生それは何です?」

 

「一本一本の歯に、どういう治療をするのかについて書いてるんです。チョット待ってって下さいね」

 

「へぃ」

 

と、私傷な与太郎さんです。

 

「じゃあこの歯から始めますね。この歯はね、なんとかなりそうですよ。先ず、ここに詰めてある古い詰め物を外します。おそらく中にはすっ〜ごい虫歯がありますよ。歯の写真やレントゲンにも写ってましたでしょう?」

 

「へぇ、確かにそうでした・・・けど、外した後はどうするんです?外しっぱなしじゃないですよね?」」

 

「当たり前じゃないですか。外したら中が良〜く見えるでしょ?そしたらね、ラバーダムをして顕微鏡を見ながらむし歯をね、徹底的に取るんです」

 

「ラバーダム?顕微鏡?なんですそれは?」

 

「詳しい話は、治療が始まったらお話ししますね。今日のところは時間の関係で・・・」

 

「分かりましたよ。それでその後はどうなるんですか?」

 

「むし歯を綺麗サッパリ取り終わったら、消毒をしてきれいな薬を詰めて終わりです。で、この歯は終りですよ」

 

「へ〜、この歯は一回で終わりですか、嬉しいっす」

 

「良かったですね。でもね、隣のこの歯はちょっと厄介ですよ・・・」

 

 

と、先生は一本一本の歯について詳しく治療法を解説していきました。そして歯ぐきや噛み合わせについても話してくれました。

そうこうしている内に、与太郎さんの表情が変わってきました。

不安でいっぱいだった気持ちが少しずつほぐれ、先が見えてきたというか安心してきたというか、そんな風な明るい表情になって行ったのです。

 

治療費の見積もりを手にした彼は、

「予想よりチョット高めだけど、先生、一所懸命働いてそんでもって通いますから、あっしの口よろしくお願いします!なにしろ一生の話ですからね!」

 

と、晴れやかな笑顔で帰っていきました。

 

「あ〜スッキリした。もっと早く診てもらえば良かったぜ。今日はお祝いだから大家さんでも誘って人形町の“玉ひで“にでもくり出そうかな(ウキウキ)」

 

相変わらず懲りない与太郎さんではありました(笑)。

 

 

解説

このように三回のデンタルドックは終わりました。これで与太郎さんのお口の復旧計画の青写真が出来たわけです。あとは計画に則って少しずつ治療を進めて行けば良いのです。

 

日本の一般的な治療法は、ご存知のように一本の歯単位(一歯単位)です。このようなその場限りの質の低い、緊急処置や応急処置のような治療を永く受けていますと、長期にわたるお口の健康を手に入れることはできません。しかし、今回のように、お口全体を考慮したアプローチ(一口腔単位)なら、「生涯自分の歯で健康的に暮らしたい」「歯のことで悩まない生活をしたい」そして「きれいな笑顔で歯を気にせず大きな口で笑いたい」等の“夢”は格段に叶いやすくなります。

 

いかがですか、ご自分のお口の“将来”に不安がお有りの方、試しに一度デンタルドック、受けてみませんか?不安が解消すること請け合いですよ(笑)。

 

では、おあとがよろしいようで!!