えっ、プリベンション、なにそれ?その16

こんにちは! 守谷市古谷歯科医院 古谷 容(いるる)です。

 

「ハイボールでむし歯予防ができたんじゃ、こちとらしょ〜べ〜上がったりだぜ!」

 

 

この衝撃的な発言を残し、先生は早くも撃沈してしまいました。

多分これは先生一流の冗談で(歌舞伎調だし)、この後に「なんてね」とか云って「じつはね、与太郎さん・・・・」なんて話が始まる予定だったんでしょう。ところが意外に早く撃沈してしまったものですから、この歴史的発言だけが4人の、いや正確には残り3人の耳にと云うか脳にと云うか・・・に残り、せっかくハイボールの爽やかさで盛り上がっていた“雰囲気”がシュワシュワ〜っと水の泡にしてしまいました(ハイボールだけに)。

 

 

「あらあら先生どうしちゃったのかね、変なこと云って寝ちゃったし、しょうがね〜なまったく」

 

「まあまあ源内先生、いいじゃないですか、先生はあんまり強くはないんですよ。でもうまいうまいって、ねえ、何杯飲みました?」

 

「そうですね、何杯飲んだんでしょうね。おけいちゃ〜ん、先生何杯飲んだ?」

 

「ちょっと待ってくださいね、え〜と、そうですね3杯ですかね」

 

「3杯ですかい。そりゃあ飲み過ぎってもんですよ、ねえ大家さん(飲み過ぎはオイラだけじゃね〜ぜ)」

 

「そうですね、先生にしてはちょっと飲みすぎですかね」

 

「俺がハイボール紹介しちまったからだな(悪かったかな)」

 

「源内先生、そんなコタ〜ね〜ですよ、ねえ大家さん」

 

「そうですよ、こんな美味しいもの教えてくれて感謝してるんですよ」

 

「そう云ってくれたらありがたいけど・・・」

 

「それにしても先生のあの一言は・・・」

 

 

そうです、あの一言は問題なんです。何しろこの一言は私が“本物の歯科医療”について学び始めるきっかけになったのですから・・・。もっとも大昔の話ですが・・・。

 

「先生、そんな予防なんて云ったって、むし歯がなくなったらおれたち、どうやって食って行くんだ?!」

 

懐かしいです。でも今では私にきっかけを作って背中を押してくれた大恩人のような一言と感謝すらしています。ありがたいことです。

 

 

「あっ!!」「あっ!!」「あっ!!」

 

横になって寝ていた先生が突然ガバッと起き上がり、

 

「・・・・なんてね・・・じつはね、与太郎さん・・・」と口走ったかと思うと、またこてっと寝てしまいました。

 

「・・・・・・」一同唖然です。

 

とまあ一同凍りついたところで、この続きは次回!

おあとがよろしいようで!