第一回トゥレット症候群治療推進学会に参加してきました。
今回は真面目です。
でも、今までが不真面目だったかと云うと、そんなことはないと自分では思っていますが・・・(笑)。
ゴールデンウイークに大阪で開催された、第一回トゥレット症候群治療推進学会に参加してきました。
「トゥレット症候群とは、チックで定義される症候群であり、発達障害に含まれます。他種類の運動チックと1種類以上の音声チックが一年以上にわたり続き、小児期に発症します。これらのチック症状は自分ではコントロールが難しいもので、本人が肉体的、精神的に苦しいばかりではなく、周囲の人々にも不快な感情を抱かせ、学校・職場・家庭での生活に支障が出ます。この抑えがたい動きや音声がトゥレット症候群の特徴です(NPO法人日本トゥレット協会)」
恥ずかしながら最近までこの事について、私自身まったく知りませんでした。きっかけはHPに貼り付けてあったUtubeを見てしまったことです。驚きました。まったくの門外漢の私に何ができるのだろう、しかし、知ってしまった以上何かをしなければいけないのでは、との思いでした。
内容は、薬物療法、行動療法等に加え、今回は従来まったく関与してこなかった歯科分野からのアプローチの紹介でした。
歯科用スプリントを応用し、症状の改善を図ろうと云う取り組みです。
これなら私にもできるのではないか、困っている人の力になれるのではないか・・・と思いました。
第一日目は患者さん対象のシンポジウム。二日目と三日目は歯科医師対象の技術セミナーでした。講師はAACP専門医、Maryland Center for Craniofacial TMJ and Dental Sleep DisorderのAnthony B. Sims先生。専門はTMJ, Craniofacial Disorders, Jaw painです。
内容はその殆どが、第5脳神経(三叉神経)の解剖と生理、その異常シグナルで生じる様々な障害。適切な画像診断の重要性、適切な病歴の聴取でした。
そして歯科用スプリントを用い、患者さんが劇的に変わっていく過程を示した、何症例にも及ぶビデオでの解説。
驚きました・・・。
三日目午後からの実習では、7人の患者さんに対し、Sims先生が実際にスプリントを調整し、症状が消えていく過程の見学、そして私たちもスプリント調整のお手伝いをさせて頂きました。
驚きました・・・。
あっという間の三日間。とても有意義で得るものが多かったセミナーでした。これからは知り合った仲間とチームを作って、少しづつ勉強しながら活動して行きたいと考えています。
長いことPankey先生の歯科臨床哲学を学んできて本当に良かったと、今心から思います。Sims先生もPankey先生についてご存知で、少しの間お話させて頂きました。
ゴールデンルール。プロフェッションの考え。目の前の人に対し、自分の持っている最善のことをすること。自分がしてもらいたいことを目の前の人にすること・・・。
このことを行動の規範として、生きたいと思っています。応援よろしくお願い致します。
http://www.pntts.net
第一回トゥレット症候群治療推進学会で検索して下さい。そして是非動画を見て下さい。
では!! 古谷歯科医院 古谷 容でした。