えっ、プリベンション、なにそれ?その2

こんにちは!守谷市 古谷歯科医院 古谷 容です。

 

二日酔いのフラフラ頭を押して、やっとの思いで先生の所へたどり着いた与太郎さん。まずはプリベンション・プログラムで怖くはないと知りちょっと安心したようですね。さあ、これから実際に始まるようですよ、どんなことになるのでしょう、楽しみですね(笑)。

 

 

「じゃあ始めますか」

 

「よろしくお願いします。これから始まるのは“国家百年の計”みて〜なことなんでしょ?先生」

 

「“国家百年の計”とは言い得て妙ですね。まったくその通りですよ、与太郎さん。これも大家さんの受け売りですか?」

 

「違いますよ、今朝の新聞で見たんですよ。何でも近々“ご維新”ってものがあるっていうじゃないですか。それがね、先生、この国のこの先百年先のことまで関わる大問題だからしっかりと考えてやらなくてはならね〜って、社説に書いてあったんですよ」

 

「そうですね、それこそ異人たちにこの国が占領されてしまったら、それはそれは大変なことになりますからね」

 

「そうなんですよ、こちとらかか〜と気楽に暮らせなくなったら大変なことになっちゃいやすからね(大家さんはもう年だからどうでもいいけど・・・)」

 

 

とまあ、いつの時代の話なんだか・・・、それにしても、大恩人の大家さんに対してずいぶんとひどいことを思っている与太郎さんですね(笑)。

 

 

「そうですよ、これは与太郎さんの将来にとってまさに“国家百年の計”みたいなことなんですね、それほど大切なことなんですよ」

 

「よ〜く分かりました。心して頑張りますのでよろしくお願いします!!」

 

 

・・・とまぁ〜いつになく真剣な与太郎さんです。しかし、自分のこととなるとどなたでも目の色が変わるものですが・・・

 

 

「でははじめに、質問です。どなたにでもしている質問ですよ」

 

「へい・・・」

 

「与太郎さんはお口の中の“病気”ってどんなものがあるか知ってますか?」

 

「えっ、口の中の病気ですか?え〜と、口内炎、歯槽膿漏、歯周病?あとなんですかね、他に何かありましたっけ・・・へんと〜せん?・・・」

 

「ははは~、やっぱりそうですか」

 

「何がやっぱりなんですか、先生。あっしはシロートなんですからね、そんなこと知らなくても当たり前じゃないですか、ったく(いきなり質問なんて・・・)」

 

「いやいやごめんなさい。やっぱりというのはね・・・」

 

 

と、なにやら意味深な先生ですね。

 

 

「与太郎さんが今とっても苦しんでいる“あれ”ですよ、あれ、あれです」

 

「えっ、あっしが苦しめられている“あれ”ですか?」

 

「・・・・・」

 

「まさか、むし歯ですかい?(そんなことね〜でしょ?)」

 

「ピンポ〜ン(笑)」

 

「えっ、先生、むし歯って、びょ〜きなんですか??(マジ?)」

 

「病気ですよ、病気です。立派な病気ですよ」

 

「・・・・・(知らなかったぜ・・・)ってことは先生、あっしの口の中は病気だらけってことですかい?」

 

「ピンポ〜ン(笑)」

 

「先生、からかっちゃいけませんよ、からかっちゃ〜(汗)」

 

 

そうなんです、むし歯は立派な病気なんです。みなさんご存知でしたか?私がどうしてこんな質問をするのかといいますと、この質問、つまり「むし歯は病気」と答えられない方が6〜7割はいらっしゃるからなんです。

 

いかがですか?あなたは「むし歯は病気!!」って言えるでしょうか(笑)。

 

 

では今回はこのへんで。おあとがよろしいようで(笑)。