ゲッ、これあっしの“歯ですかい?”ホント?

こんにちは!守谷市古谷歯科医院 古谷 容です。皆さんご機嫌はいかがでしょうか。

やっとの思いでデンタルドックの一回目を受けた与太郎さん。今日はデンタルドックの二回目、“共同診査”の日です。

さてさて、どんなことになるのでしょう(笑)。

 

 

「ウッ、・・・・・・・・・・(絶句)」

 

「与太郎さん、与太郎さん、起きてますか?」

 

 

与太郎さんは、画面に大きく映しだされた自分の歯をジーっと見つめたまま固まっています。

 

 

「起きてますよ。起きてますけど・・・」

 

「起きてますけど、なんです?」

 

「これホントに、あっしの歯ですかい、先生?何かの間違いですよね、これ?誰か別のお人の歯ですよね?」

 

「なにを言ってるんですか与太郎さん、正真正銘あなたの歯ですよ。このあいだ撮った写真ですよ、間違いありませんよ(キッパリ)」

 

「・・・・・・・・・・(汗)」

 

「まだ疑ってるんですか?」

 

「そうじゃあね〜ですが、疑ってるわけじゃね〜んですが、あんまりじゃぁないですかこれは・・・」

 

「ほ〜」

 

「ほ〜って先生、他人事ですね、ったく」

 

「いやいやそう訳じゃないんですよ」

 

「じゃぁなんです?」

 

「与太郎さんはこの写真を見て、どんなふうに感じたのかなと思いましてね」

 

「どんなふうにったって、こりゃあひどいってことくらいあっしにだって分かりますよ、一目瞭然ってやつですよ。抜けてるところがあるし、欠けてる歯もあるし、穴はあいてるしで、いいとこなしじゃぁないですか」

 

「ほ〜」

 

「また、ほ〜ですかい」

 

「いや、与太郎さん、良く分かりましたね」

 

「・・・」

 

「ここのところが大事なんですよ」

 

「・・・・・」

 

「どういうことかと云いいますと、今日まで与太郎さんは自分の歯をべろ触りとか噛みにくさや痛さ、臭いなんかで感じていましたよね。それが今は他人の目で見ているのですよ。第三者の目でね」

 

「云うところの“客観的”ってやつですかい?」

 

「えっ、凄いじゃぁないですか、そんな難しい言葉、誰に教わったんです?」

 

「へへへ、大家さんです」

 

「だと思いましたよ(笑)」

 

 

ってな感じで、与太郎さんは自分の歯を客観的に見ることが出来ました。この後、歯ぐきについてはそんなに悪くないことが分かり、一安心。またレントゲン写真では、またまた“ため息とチョット安心”の連続。噛み合わせは、引っ掛かりがあり筋肉にもコリが溜まっているとのことで、修正が必要なこと等々、いろいろあぶり出しのように見えてくるのでした。

 

「やっぱり“成人後期”かな〜?」

 

 

解説

「客観的に自分の歯を見る」・・・、今までしたことのない経験を通して与太郎さんは自分の口に対する理解を深める事ができました。現状の認識こそ何を始めるにしてもいちばん大切なことなのです。そして、与太郎さんの将来にとって、とても貴重な時間となったことでしょう。

 

「将来?」・・・そうなのです、明日とか来年の話ではないのです。

 

「一度お口全体をきれいにして、それを大切にメンテナンスしながら使い続け、気がついたら10年20年経っていた」と云う壮大な作戦なのです。

 

いかがですか、あなたの将来に備えるための第一歩、デンタルドックを受けてみませんか?ためになること、請け合いですよ(笑)。

いよいよ本番だぜ デンタルドック(笑)

こんにちは!守谷市古谷歯科医院 古谷 容です。

おかみさんに火打ち石で送り出してもらった与太郎さんは、その後どうなったのでしょうか?無事に先生の所へ行けたでしょうか?

 

「火打ち石はね〜よな、ったく、心配症だぜうちのかみさんも・・・」

 

・・・なんてブツブツ言っているうちにとうとう先生のところに着いてしまいました。

 

「ちわ〜」

 

「あっ与太郎さんですね、お待ちしていました」

 

「デデデ、デンタルドックなんですが・・・」

 

「そうですね、どうぞお入り下さい」

 

というわけで、ついに与太郎さんはまな板の鯉になったのでした(笑)。

 

 

「では始めていいですか?その前にデンタルドックについてちょっとお話しますね」

 

「へい」

 

「デンタルドックは3回かけてやりますよ」

 

「へ〜、3回もかかるんですか」

 

「与太郎さん、3回もかかるんじゃなくて、かけるんですよ」

 

「ほ〜、じゃあよっぽど詳しくやるんですね?」

 

「そうですよ、一回目はね、与太郎さんの情報を集めます」

 

「なんです、そのジョーホーってのは?」

 

「それはですね、与太郎さんのお口の中の様子を知りたいってことなんです」

 

「じゃあなにをどうやるってんですかい?」

 

「先ず歯の写真を撮ります。レントゲンも撮ります。あと歯ぐき。歯周病の検査ですね。最後にとっても大切な噛みあわせも調べさせて下さいね」

 

「それじゃあ今日は大変じゃね〜ですか」

 

「いえいえそんなことはないですよ」

 

「えっ?」

 

「与太郎さんはただお口を開けていればいいんですから・・・(笑)」

 

「は〜」

 

「で、二回目は“共同審査”というのをやります」

 

「なんですかその共同なんとかっていうのは?」

 

「今日集めた与太郎さんの情報、歯の写真とかレントゲン写真とかがね、今はデジタルですからこの画面に簡単に乗るんです。それを見ながら問題点があれば二人で見つけていくという時間なんです。これはパンキー先生が考えだしたやり方で、患者さんが自分のお口に対する理解を深めるために必要不可欠なのです」

 

「へ〜、そりゃあ凄いですね。あっしは自分の口がどうなってるのか正直いってよく分かってないんです、実際。なんか、ここの歯が無くなってるとか、ここの歯が欠けて滲みるとか、ここから変な匂いがするとか・・・」

 

「そうでしょう、皆さんそうなんです。だって患者さんですから」

 

「えっ!みんなそうなんですか?あっしだけじゃないんですか?」

 

「そうですよ、だからデンタルドックが必要なんです。自分のお口を第三者の目で見ることが必要なんです(客観的にね)」

 

「ほ〜〜(いいこと言うね、この人は、納得かも)」

 

「どうです、いい感じでしょ?」

 

「確かに・・・、じゃあ三回目は何をするんです?」

 

「三回目はね、与太郎さんのデータを元にして、先ずは現状を改善して、快適に食事ができ快調に笑って暮らせるためにどうしたら良いかを考えますよ」

 

「へ〜そりゃぁ、ありがたいこってす」

 

「それだけじゃないですよ」

 

「えっまだあるんですか?」

 

「今回の治療で、ゲット出来た健康なお口を、生涯維持できるためにどうしたら良いかも提案します」

 

「ゲット、、、(ポケモンじゃね〜し)」

 

「それに、この歯はこういう治療、この歯はこうすると云った具体的な方針もお話します。最終的にはこうなりますよ、と云った将来の青写真も提案しますよ」

 

「へ〜、そこまで面倒見てくれるんですか・・・(安心かも)ところで青写真ってなんです?」

 

「与太郎さんだって仕事で使ってるじゃないですか。図面のことですよ、設計図のことですよ」

 

「へ〜、設計図ですか、そう云や、今までの治療は行き当たりばったりで将来のことなんか全然話にも出ませんでしたよ」

 

「そうですね、でもそれが普通なんですよ。今の日本じゃね。じゃあ始めましょうか」

 

 

ってなわけで、先生は与太郎さんのお口の隅から隅まで詳しく調べたのでした。

 

 

「やっぱり“成人後期”なのかな〜、トホホ」

 

 

解説

患者さんという立場の人は、自分の口に関してはいわゆる“主観的”な情報しか持ち合わせていません。

与太郎さんが言っていたようにです。

その“主観的”ないわゆる“感じ”を第三者の目で見ることによって、より具体的で“客観的”な“現状”として認識していただく。

そして将来の健康的な生活、「歯のことで悩んだり嫌な思いをしなくてもすむ生活が、チョット頑張れば手に入れることができるんだ」と思っていただく。安心していただく。

デンタルドックはこんな目的もあるのです。調べるだけじゃないんですね。

いかがですか、あなたも与太郎さんを見習って“デンタルドック”受けてみませんか?

 

なんか、うまくいくような気になってきたでしょう(笑)。

 

では、この続きは又の機会に。

続々、デンタルドック、なにそれ?

こんにちは!守谷市古谷歯科医院 古谷 容です。いよいよ今日は与太郎さんが“デンタルドック”を受ける日です。でもなんだか様子が・・・。

 

それでは“落語de勉強”はじまりはじまり〜。

 

明日のことが心配で心配で、寝付きが悪かった与太郎さんは、ついつい飲み過ぎてしまったようです。

 

「あたたた、頭痛て〜(涙)ったくなんて天気だ、お天道さまも意地悪だね、どうも、眩しくて目も開けられないぜ(トホホ、安い酒はダメだね)この間、先生のところから帰〜る時にはなんともいい心持ちだったのが、やっぱり嫌なもんだね(ブツブツ)」

 

と、まったく元気が無い与太郎さんが往来を歩いていますと、向こうから見知ったお人が・・・。

 

「あっ、やだね、大家さんだ、会いたくね〜」

 

と脇へ入ろうとしたその時、

 

「おやっ、与太さんじゃないか、どうしたんですかそんな青い顔して・・・」

 

とは、やっぱり大家さんでした。

 

「あっ大家さん。お早うございます」

 

「おはようございます、じゃあないですよ、なんです朝からフラフラしちゃって、まるで、うらなり瓢箪じゃないですか!」

 

「うらなりはひで〜じゃないですか」

 

「うらなりだからうらなりって言ってんですよ、それにしてもど〜したんです?」

 

「大家さんだけには話したくないです・・・」

 

「何言ってんですかね、この人は、ったく、おおかた夕べ飲み過ぎたんでしょ?あれ、ちょっと待って下さいよ。今日は先生ん所へ行く日じゃないですか、この間元気にそう言ってましたよね?」

 

「・・・・」

 

「はは〜、どうやら怖気づきましたね(笑)それで眠れなくて飲んじゃったんですね?」

 

「・・・・・」

 

「図星ですね(笑)」

 

「面目(めんぼく)ないです」

 

「で、これからどこへ行くんです?こんな早くに」

 

「イエね、そこの松の湯でひとっ風呂浴びてすっきりしよ〜ってことなんですよ。そんで飯でも食って元気つけて、それから・・・」

 

「それから、なんです?」

 

「意地が悪いな大家さんは。先生んとこへ行くんですよ」

 

「ほ〜、それはいい心がけですね。いいことありますよ、きっと」

 

「大家さんも人が悪いや、からかっちゃぁいけませんよ」

 

とまぁこんなわけで、与太郎さんは朝湯をし、アルコールが抜けたところで、ご飯を食べて「さあ」ということで先生のところへと向かうのでした。

 

カチッ!カチッ!

 

「なにやってんだよお前、火打ち石なんか打ちやがって・・・(平次親分みて〜じゃね〜か)」

 

「なにやってんだよじゃありませんよ、そんなに青い顔して出かけようとするもんだから、縁起でもないことが起こっちゃいけないってんで、心配してやってるんじゃありませんか」

 

「おおお、お前、そんなに俺のことを・・・(涙)」

 

「朝から馬鹿なこと言ってるんじゃありませんよ。ところでお前さん、これから行くとこはそんなに恐ろしいところなのかい?」

 

「・・・・・」

 

 

とまあ、朝から大騒ぎの与太郎さんです。

 

いかがでしたか、患者さんである与太郎さん気持ちの変化が分かって頂けたでしょうか(笑)。

では、ちょうど時間となりましたので、この続きは又の機会ということに致しましょう。おあとがよろしいようで。

 

次回は、与太郎さんが実際にデンタルドックを受けるようです。お楽しみに!!

 

 

解説

多くの患者さんが“歯医者”へ行くということは、決してお気楽なことではなく、一大決心で、しかも初めての歯科医院の場合は“清水の舞台”から飛び下りるくらいな気持ちなのではないでしょうか。

 

決して与太郎さんを笑えませんね(笑)。

 

そういう患者さんをお迎えする我々は、パンキー先生や川村先生から“As a guest”という言葉を教えられます。

 

“お客様をお迎えするように”・・・とでも云うことなのでしょうか。

 

では実際にはどのようなことでしょう。

 

 

例えばですが、想像してみてください。

 

あなたのお宅に初めてのお客さんをお迎えする日です。

 

お部屋を片付けたり、玄関まわりを掃除したり、お花を生けてみたり。最初にどんなことを話そうかとか・・・、目に浮かびますね。

 

患者さんを、特に初めての方をお迎えする場合は、そのようにしなさい、と教わります。

 

いかがでしょうか。私たちはそのような温かい雰囲気の歯科医院を目指しています。

 

きっと、今までとは違う ”Dental Experience” を味わえること、請け合いですよ(笑)。

続 デンタルドック?なにそれ?

こんにちは!守谷市 古谷歯科医院 古谷 容です。

 

今回は前回の”デンタルドック、なにそれ?”の続きです。

 

なにやら与太郎さんは思い切って先生の所へ行ったみたいですよ。さてさて、どうなりましたか・・・。

 

「あ〜〜、緊張する。ったくこれだから歯医者は嫌れ〜だっての(ため息)」

 

いつもの元気はどこへやら、与太郎さんは、足取り重く古谷歯科医院の玄関前にたどり着き、また一つ大きなため息をつくのでした。

 

「ど〜しよ〜かな、腹が痛くなったって言って帰っちゃおうかな?いやいやそれじゃ大家さんに何言われるか分かんないしな・・・(あーでもない、こーでもない)」

 

それでも与太郎さんは、勇気を振り絞り重いドアを開けたのでした。

 

「こんにちは!!与太郎さんですね?大家さんから伺っていますよ、場所、分かりました?」

 

予想外に明るいお姉さんの一言にふ〜っと肩の力が抜ける与太郎さんでした。

 

「ははは、はいっ、与太郎です!」

 

「だいぶお困りのようですね、お痛みのところはありますか?」

 

「あああっ、ありません!」

 

「そうですか、それではゆっくりお話しできますね、良かったですね」

 

今までの歯科医院とはぜんぜん違う対応に、戸惑いを隠せない与太郎さんでした。

 

「は〜、そうですか。ありがとうございます」

 

なんだか少しづつムフムフと笑みがこぼれてくる与太郎さんでした。

 

「与太郎さん、どうぞお入り下さい」

 

「へい(でもやっぱり、緊張)」

 

「こんにちは!古谷です。大家さんから宜しくって言われてますよ。なにやらだいぶひどいって落ち込んでるようですね」

 

「へい、そうなんです。なんでも“成人後期“だなんて大家さんが言うもんですからね、あっしはこれからどうなっちゃうんだろうって、その内ひで〜事になるんじゃないかって、それを考えると、心配で心配で・・・」

 

「そうですか、与太郎さんはこれから先のことが心配なんですね?」

 

「そりゃそうですよ、先生。だってね、何本もむし歯で歯がかけたり抜けたりして、そいでもって、痛んだり滲みたりで、おまんまも上手くいただけないし、仕事にも障るんで本当に困ってるんです・・・」

 

「そうですか。与太郎さんは歯のことでとても困っているんですね?」

 

「そうなんです。だって四六時中口のことが気になって気になってね、親方にも、まだ終わらね〜のかとか、明日も休みかとか、かみさんにはうるさいとかなんとか言われるしで、なんだか歯のことでこんなに障りが出るとは思ってませんでしたよ、ったく。なんとかなりませんか、先生?」

 

「それはたいへんですね」

 

「人ごとじゃあねぇ〜ですよ、先生。それにね、あっ違った、それにですね・・・」

 

「いいですよ与太郎さん、それにねで(笑)」

 

「すいません、じゃあ、それにね、先生、あっしはね、今のことは仕方がねぇ〜としてもね、だってそうじゃあねぇ〜ですか、今までの不養生が原因なんですからね。問題はこれから先のことだと思うんですよ」

 

「どういうことですか?」

 

「いやね、大家さんなんかね、失礼ですけど、あの歳であんなに綺麗な歯でね、快調に暮らしてなさるじゃあねぇ〜ですか(悔しいったらありゃしない)」

 

「ほ〜」

 

「あっしはね、先生、これから先ね、大家さんみてぇ〜には行かないまでもね、歯のことなんか気にしねぇ〜で暮らしてぇ〜って、そう思うんですよ、どうです先生、無理な相談ですかい?」

 

「そうですか、与太郎さんはこれから先、口のことを気にしないで暮らして行きたいって、そう思ってるんですね?」

 

「そうなんですよ、先生!なんかうまい方はねぇ〜んですかい?」

 

「うまい方法ね・・・。ないことはないですけど・・・」

 

「え〜い、まどろっこしいな、先生、大家さんじゃあねぇ〜んですから」

 

「なんです、それは?」

 

「いやいやなんでもねぇ〜です・・・」

 

「私は大家さんほどの歳じゃないですよ(笑)」

 

「・・・・・」

 

 

  • ・・とまあ、一回目のアポはこんな感じでした。現在は痛むところもなかったので、先生は与太郎さんの思いを全て話してもらったのでした。話しているうちに与太郎さんは、なんだか少しずつ気持ちが軽くなっていくような、不思議気持ちになっていきました。

 

「なんだかちょっと心持ちが軽くなったかな?へんだね、なんにもしてもらってねぇ〜のにな(不思議ふしぎ)」

 

と、自分でも釈然としない、与太郎さん。

 

先生との話しのあと、次回の予約をとって気分よく帰る与太郎さんでした。気持ちがとても軽くなった与太郎さんは、あれこれと思いを巡らせながら、

 

 

「今日はどこで一杯、ひっかけるかな〜(ウキウキ)」

 

ってな調子で、さっきまでのド緊張はどこへやら、足取りも軽く、

 

「あっそうだ、大家さんに報告しなくちゃ・・・」

 

とiPhoneを取り出すのでした。

 

 

とまぁ本日のお話しはこの辺で。

おあとがよろしいようで、ではこの続きは次回のお楽しみ!

 

 

解説

皆さんお気づきでしょうが、与太郎さんは何もしてもらっていないのに、

 

「なんだかちょっと心持ちが軽くなったかな?へんだね、なんにもしてもらってねぇ〜のにな(不思議ふしぎ)」

 

と言っています。不思議ですね?どうしたことでしょう?

 

そうですね、あなたにも今日の与太郎さんのような経験があるのではないでしょうか?あなたが困っていることや悩んでいることを親身になって聴いてくれた家族や先輩、そしてお友達・・・、うなずきながら相槌を交えて、思いっきり話させてくれ、聴いてくれた・・・、嬉しいですよね、解決策は見つからなかったけれど、不思議と気持ちがスーッと軽くなったような、そんな経験、どなたでも一度や二度はあるでしょう。「また一歩踏み出そう!」って思いませんでしたか?

 

私たちは、本当に困っている方や、生涯自分の歯で暮らしたいと強く思っていらっしゃる方の応援団(今どきはサポーター?)でありたいと考えています。

 

今日は「お口の健康を手に入れる」ための、その第一歩を踏み出した与太郎さんにとっての記念日になりそうですね。

 

まあ、今回も長くなりましたので、この辺で終わりにいたしましょう(笑)。

 

では、又の機会にご期待くださいね。では!!

デンタルドック、なにそれ?

こんにちは!守谷市の古谷歯科医院 古谷 容です!

 

今回は、前々回「口腔健康、なにそれ?」の続きです。覚えてますか(笑)。

 

さてさて、話しの途中で飛び出して行った与太郎のことが気になっていた大家さんに、突然彼からのLineが入ったのは、あれから3日後のことでした。

 

「なんだい与太郎さんは、目上の者に対してLineとは失礼じゃないかね、ったく、最近の若いもんは、これだからね」

 

とかなんとか云いながら大家さんはまんざらでもない様子・・・。

 

「なになに?・・・この間のお話しの続きを聞きたいので、明晩、神田須田町の“ぼたん”でいかがでしょうか?・・・だと?何言ってんだろうねこの人は・・・」

・・・と、悪態をつきながらも大家さんは、iPhoneでスケジュールを確認するのでした。

 

「遅いじゃないですか、大家さん。何してたんですか?」

 

「何してたんですかじゃないですよ、こんなところまで呼び出して、どうしたって云うんですか?」

 

「いえね、大家さんと鳥すきでもつつきながら一杯やりたいと思いましてね。それに、この間の続きもお聞きしたいし・・・」

 

「お聞きしたい、と来たね」

 

「いじめないでくださいよ、大家さん、まっ一つ熱いところをどうぞ」

 

「はいはい、すみませんね」

 

「ところで、話の続きですが・・・」

 

「そうでしたね、“デンタルドック”から始めるってところでしたかね?」

 

「そうそう、そうですよ。ところでその“デジタル犬”ってのはなんです?機械仕掛けの犬のことですかい?AIBOってやつなら聞いたことありますよ」

 

「・・・(ため息)、デジタルじゃあありませんよ、デンタルですよ。歯のことを西洋じゃデンタルっていうんですよ」

 

「分かりましたよ、で、なんですそれは?」

 

「先生がおっしゃるにはね、困っているお人の治療を始めるにあたっては、お口の中を徹底的に調べるってことがとっても大事なんだそうですよ」

 

「へ〜、そうなんですか」

 

「だってそうでしょう!与太郎さんの職人仕事だってそうじゃありませんか」

 

「えっ??なんです?」

 

「家を建てる時には土地の具合を調べて、切り株を掘ったり根っこを払ったり、平にしたり盛り土したり、あーだこーだやって、図面引いて施主と相談して、それから始めるんでしょ?」

 

「そうですよ、それが何か?」

 

「歯の治療もおんなじだって、先生がおっしゃるんですよ」

 

「へ〜そうなんですか。今までは困って歯医者へ行った時は、いきなり治療でしたよ」

 

「そうそう、それがいけないんですよ」

 

「何でです?だって痛いんだからしょうがないじゃないですか!」

 

「それはいいんですよ。その後の問題なんですよ」

 

「・・・?」

 

「先生曰く、緊急の治療が終わってからが大事なんですって」

 

「なんでです?痛くなくなればそれでいいじゃないですか(ったく何のことやら)」

 

「実はこれからが大事なんですって・・・、先生がおっしゃるにはね、ここからがスタートなんだそうですよ。与太郎さんが言ってるのは、痛かったその歯のことですよね?」

 

「そうですよ、それがなにか?痛みが治まればそれでいいじゃないですか。何か問題ありますか?」

 

「じゃあ、ほかの歯はどうなんですか?」

 

「ほかの歯は痛くないので関係ないですよ、実際(何言ってんのかね)」

 

「そこなんですよ、良くないのは、いいですか与太郎さん!」

 

「なんです?」

 

「痛いのが痛くなくなればそれでいいんですか?」

 

「いいんじゃないんですか、それで」

 

「ダメダメ、ダメなんです、それじゃ(キッパリ)。いいですか、痛くなければそれでいいんですか?」

 

「たしかに・・・、痛いのがいっとき収まってもそのうちまた別の歯が痛くなったり、その内またその歯が具合悪くなったりで、一向に終わらないんです、たしかに・・・(そう言われりゃそうかも)」

 

「そこなんですよ、与太郎さん、いいですか、口を一つのものとして考えることが大事なんですよ、でもこれは先生の受け売りなんですけどね(笑)」

 

「んなことぁ分かってますよ、大家さん。それでなんです?」

 

「ですからね、“デンタルドック”をやって、お口のね、歯と云わず歯ぐきと云わず徹底的に調べるんですよ。それにね、これはもっと大事なんですが、噛み合わせね、これ大事ですよ。これもよ〜く調べるんですって」

 

「へ〜〜」

 

「隅から隅まで綺麗さっぱり調べて、その結果から、治療のための図面、この間言ったでしょ、将来の青写真を引くんですって」

 

「ほう、そうなんですか・・・(納得かも)」

 

「そうすれば、治療の目標ができてね、将来の健康な口が約束できるんですって」

 

「そりゃいいですね」

 

「“最適口腔健康”ってやつですよ、覚えてますか?」

 

「覚えてますよ、サイケデリックなケンコバさんでしょ?(笑)」

 

「そうですね、よく覚えてましたね」

 

「じゃあ、こう云うことですかい?あっしは先ず、先生のところで、“デンタルドック”とやらを受けることが手始めだってことですね?」

 

「そうみたいですね、それが一番の早道らしいですよ」

 

 

鳥すきを肴にたらふく飲んだ大家さんと与太郎は、ふら付きながら狭い階段をやっとの思いで降りたのでした。

 

 

「もっ、一軒行きましょうよ、大家さん!まだ五つにはなってないですよ」

 

「ったく与太郎さんは困ったもんですね。私は帰りますよ。もう歳ですからね、帰って寝ます。籠を頼みましたから、ちょっと待ってそれから帰りますよ(フロスもしなくちゃね)」

 

「え〜、まだ宵の口じゃありませんか、ったくこれだから・・・」

 

「年寄りはですか(笑)」

 

「いえいえ、そ~じゃありませんが・・・」

 

「お代を出してもらって、話しまで聞かせてもらって、これ以上のことはありませんね、与太郎さん(嫌味充分)」

 

「そうでしたそうでした、少し調子に乗りすぎました。今夜はご馳走さまでした。誘っておいて本当に申し訳ありませんでした、あっ間違えました、お誘いしておいてでした(汗)。早速明日にでも先生に電話して、“デンタルドック”とやらを受けたいと思います。ありがとうございました」

 

最後には極めて素直になった与太郎さんでした。しかし大家さんを見送ったあとの彼がまっすぐ家に帰ったかどうかは、定かではないようです(笑)。

 

おあとがよろしいようで!

 

この続きはまたまた後日、お楽しみに!!

 

解説

最近では、いわゆる“デンタルドック”なるものが巷で見聞されるようになってきました。しかしまがい物も多いようです(失礼)。

 

“デンタルドック”はそもそも、今から50年以上も前に、それまで米国で行われていた歯科における検査を、私の大師匠のパンキー先生が体系づけ、“Complete Examination(完全な検査)”として行っていました。そしてこれを更に発展させたのが私の師匠の川村泰雄です。彼はパンキー先生が提唱したこの検査をコンピュータで行えるようにしたソフト、“MMDD(マルチ・メディア・デンタル・ドック)”を開発しました。つまり、検査をする上で最も大切な“共同診査”をより簡単に行え、患者さんご自身が、お口についての理解を効率よく深めることができる、という画期的なソフトなのです。当院でもこのMMDDを用いて、お口の精密検査を行っています。

 

詳細については、当院HPの“デンタルドック”の項目を参照して下さい。あるいは、“古谷歯科医院 デンタルドック”で検索!!

 

現在お口のことでお困りのあなた、ご自分のお口が「将来どうなってしまうのだろう」と不安をお持ちのあなた、また「生涯自分の歯で生活したい、でもどうしたら良いのか分からない」と云った方々、いかがですか“デンタルドック”を受けてみませんか?

 

将来に対する不安がなくなりすっきりすること請け合いですよ。

 

 

 

次の日与太郎さんは早速先生に電話して、“デンタルドック”の予約をしたのでした。

 

つづく(笑)

今回は真面目(笑)

第一回トゥレット症候群治療推進学会に参加してきました。

 

今回は真面目です。

 

でも、今までが不真面目だったかと云うと、そんなことはないと自分では思っていますが・・・(笑)。

 

ゴールデンウイークに大阪で開催された、第一回トゥレット症候群治療推進学会に参加してきました。

 

「トゥレット症候群とは、チックで定義される症候群であり、発達障害に含まれます。他種類の運動チックと1種類以上の音声チックが一年以上にわたり続き、小児期に発症します。これらのチック症状は自分ではコントロールが難しいもので、本人が肉体的、精神的に苦しいばかりではなく、周囲の人々にも不快な感情を抱かせ、学校・職場・家庭での生活に支障が出ます。この抑えがたい動きや音声がトゥレット症候群の特徴です(NPO法人日本トゥレット協会)」

 

恥ずかしながら最近までこの事について、私自身まったく知りませんでした。きっかけはHPに貼り付けてあったUtubeを見てしまったことです。驚きました。まったくの門外漢の私に何ができるのだろう、しかし、知ってしまった以上何かをしなければいけないのでは、との思いでした。

 

内容は、薬物療法、行動療法等に加え、今回は従来まったく関与してこなかった歯科分野からのアプローチの紹介でした。

 

歯科用スプリントを応用し、症状の改善を図ろうと云う取り組みです。

 

これなら私にもできるのではないか、困っている人の力になれるのではないか・・・と思いました。

 

第一日目は患者さん対象のシンポジウム。二日目と三日目は歯科医師対象の技術セミナーでした。講師はAACP専門医、Maryland Center for Craniofacial TMJ and Dental Sleep DisorderのAnthony B. Sims先生。専門はTMJ, Craniofacial Disorders, Jaw painです。

 

内容はその殆どが、第5脳神経(三叉神経)の解剖と生理、その異常シグナルで生じる様々な障害。適切な画像診断の重要性、適切な病歴の聴取でした。

 

そして歯科用スプリントを用い、患者さんが劇的に変わっていく過程を示した、何症例にも及ぶビデオでの解説。

 

驚きました・・・。

 

三日目午後からの実習では、7人の患者さんに対し、Sims先生が実際にスプリントを調整し、症状が消えていく過程の見学、そして私たちもスプリント調整のお手伝いをさせて頂きました。

 

驚きました・・・。

 

 

 

あっという間の三日間。とても有意義で得るものが多かったセミナーでした。これからは知り合った仲間とチームを作って、少しづつ勉強しながら活動して行きたいと考えています。

長いことPankey先生の歯科臨床哲学を学んできて本当に良かったと、今心から思います。Sims先生もPankey先生についてご存知で、少しの間お話させて頂きました。

 

ゴールデンルール。プロフェッションの考え。目の前の人に対し、自分の持っている最善のことをすること。自分がしてもらいたいことを目の前の人にすること・・・。

 

このことを行動の規範として、生きたいと思っています。応援よろしくお願い致します。

http://www.pntts.net

第一回トゥレット症候群治療推進学会で検索して下さい。そして是非動画を見て下さい。

 

 

では!! 古谷歯科医院 古谷 容でした。

歯科的年齢、なにそれ?

こんにちは!古谷歯科医院 古谷 容です。

皆さん、“歯科的年齢”という言葉、ご存知ですか?「えっ、なにそれ、聞いたことないよ!」・・・聞こえてきますね(笑)。さてどんな意味なのでしょうか?大家さんと与太郎さんの話を聞いてみてくださいね。では!!

 

「おやおや与太郎さん、どうしたんですそんなに浮かない顔をして」

 

「いやね大家さん、2,3日前からどうも歯の調子が悪くなりましてね」

 

「それは大変ですね、それでどんな具合なんです」

 

「どんな具合って、あっちこっち抜けてたり穴があいてたりで、それでもって滲みたり痛かったりで、ここんとこおまんまが食えないんですよ」

 

「ほうおまんまが頂けないんじゃ、仕事にも触りますね」

 

「そうなんですよ、親方からはどんどん仕事が回って来るし、女房にはガミガミ言われるしで・・・」

 

「それじゃあ、立つ瀬がないですね」

 

「そうなんですよ、ところで大家さん、歯の方はいかがなんです?」

 

「私ですか?親知らずを入れて32本きれいにありますよ」

 

「えっ!!失礼ですけど大家さん、お幾つにおなりで?」

 

「そうですね、今年70歳になったところですか、与太郎さんはおいくつに?」

 

「あっしは28になりました、でもおかしいじゃないですか」

 

「なにがですか」

 

「だって大家さんは70で32本もの歯が綺麗にあって、あっしはまだ28なのにもうボロボロなんておかしいじゃないですかって、そう言ったんですよ!」

 

「なんです、急に?」

 

「だってうちの死んだ婆さんが昔言ってましたよ、年取ったら歯は抜けるんだって、歳だから仕方ないんだって」

 

「あ〜、そのことですか、実は私も昔はそう思っていたんですよ、実は。でもね、町内の古谷先生に色々教わったところ、どうも違うってことが分かったんですよ」

 

「なんですそれは?」

 

「いえね、年齢は二つあってね、暦の年齢ともう一つはね、え〜っとなんて云いましたかね・・・そうそう“歯科的年齢”ってものがあるらしいんですよ」

 

「なんです、その、“しかてき”ってのは、“ビフテキ”みて〜なもんですかい?」

 

「違いますよ、“歯科的年齢”って云うんです。口の中の健康年齢とでも云うんですかな」

 

「へ〜、そんなもんがあるんですかい」

 

「私も先生から聞いて初めて知ったんですけどね、これが口の健康を見ていくうえでとっても大切な物差しになるみたいなんですよ」

 

「ってことはなんですかい、あっしみて〜に歳は若いが歯はボロボロな奴がいるし、反対に大家さんみて〜に歳はとってるけど歯はピカピカなお人もいなさるってことですかい」

 

「そうなりますな、そしてね、その“歯科的年齢”の分類によると、私は“若人”で与太郎さん、あなたはおそらく“成人後期”ってところですかね」

「成人?後期?・・・」

 

「おいおい、そう気を落としなさんな」

 

「だってあっしはまだ若いのに、もうこの先ひで〜事になるんでしょ?」

 

「まあまあお待ちなさいな、これもな先生からお聞きしたことですがね、“歯科的年齢”にはね、私の“若人”と与太郎さんの“成人後期”の他に、“成人前期”と“老人”ってのがあるんだそうですよ」

 

「へ〜、じゃあ全部で四つに分けるんですかい、でもいくら分けたって、あっしがひで〜事になるってのには変わりないんでしょ?」

 

「そんなことはないでしょうよ、そうだ、ちょうど明日先生にお会いするので、与太郎さんのことよ〜く聞いてきますよ」

 

「よろしくお願いしますよ、大家さん、でもひで〜事になるんだろうな〜(涙)」

 

次の日大家さんは古谷先生のところで“メンテナンス”なるものを受けたのであった。なんでも三ヶ月ごとに歯や歯ぐき、噛み合わせなどの検診、そして上手にお手入れができているのかどうかのチェック、また歯のクリーニングなどをしてもらうのだそうだ。

 

あまりの気持ちよさにすっかり夢見心地になった大家さんは、メンテナンス終了後、与太郎さんのことはすっかり忘れ、ちょっとした用達に神田に出て、気が付くと淡路町の“まつや”で熱いのを一杯やっていたのでした。

 

そこへ、ドヤドヤと店に入ってきた4,5人の中に、与太郎の顔が・・・。

 

「あっ、大家さん!どうでした、あっしの歯のこと、先生、なんて言ってました?」

 

盃を持ってあんぐりと口を開けたまま、目が点になっている大家さんを見た与太郎さんは、

 

「なにか変だ」と察するのでした・・・・・。

 

本日はこの辺で、お後がよろしいようで。続きは後日のおたのしみ(笑)。

 

解説

歯科的年齢とは、私の“大師匠”のパンキー先生が考案した患者さんの分類法です。デンタルドックのデータから患者さんのお口の健康度を大まかに4つに分類します。

スライド012

 

今年70歳の大家さんは、一番左の“若人”そして28歳の与太郎さんは“成人後期”に当てはまります。

さて、皆さんはどこに当てはまりますか?興味ありますね(笑)。

 

はじめに

ある時、ブログを始めようと思いました。なにせ、最近流行りですし、芸能人でも素人でも恥も外聞もなく、自分のことを人様に披瀝しているようなご時世ですから、私のようなものが始めても、皆さんのご迷惑にはならないだろうと考えたわけです。とは言っても、生来の無精者の私が毎日更新どころか、月イチ更新も怪しいと思いますので、映画監督の森田芳光氏をパクりまして、表記タイトルと致しました次第です。

更新は極めて不定期、内容は“歯科”に関するものを中心に、先ずはしばらく落語調でお送りしたいと思います。楽しんで頂けたら幸いです。

それでは、“落語DE勉強“しちゃいましょう!